《MUMEI》

「うん、あんまり無理しないでね」


雹里は優しく笑った。


「はい、では私はルイスたちの所へ行きますね」


「うん、分かった」


ティイオラは一礼し歩き出した。


歩きながらティイオラは雹里が首に巻いてくれたタオルを愛おしそうに触れた。


「愛おしいあなたに私の全てを捧げます…そして守り抜くと誓います」


ティイオラは消えてしまいそうな声で呟いた。

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