《MUMEI》

「陛下ぁ」


後ろを振り向くとそこには料理を乗せたカートを押してくるさっきの兵士がいた。



「お待たせしました陛下、今日の朝食のメニューはパンサンドとサラダ、カボチャのスープ、デザートはゼリーとなっています」


「凄く美味しそうだね、ありがとう、あっ…そういえば名前は何ていうの?」


「私ですか?私はダルクと申します」


「ダルクね、あれでもティイオラやユリウスやルイスみたいに名前に郷ってつかないの?」


「いえ私は庶民の兵士なので、性に郷とつく人は貴族の方たちなのです」

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