《MUMEI》 「ス‥スイマセンッ‥」 これで転んでいたら‥かなりまずい事になっていた。 「──‥」 ぼんやりばかりしていられないな‥。 「ねぇ、帰ったらまた何か食べよ?」 「ぁ‥‥‥わたあめだけじゃ足りなかったよな‥」 「足りたけど‥‥‥日向といるとお腹空くの」 そのセリフに、笑ってしまった。 「な‥何よっ、笑わないでよっ」 「ぅあっ‥ちょっ、那加、暴れるなって‥!」 ──祭より、賑やかかも知れない。 「ほーらっ、早く帰ろ?」 「──ぁぁ」 そう答えた俺は、わたあめみたいにふわふわした気分だった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |