《MUMEI》

「どこに飾ろっかな〜」





向日葵を花瓶に入れ替えて、飾る場所に悩んでいる那加。





「ねぇ日向ぁ、どこがいいと思う?」

「やっぱり‥窓辺とか──」

「じゃあそうする♪」





声を弾ませて、那加は窓辺に花瓶を置いた。





「よしっ♪」





満足げに、笑う。





「ねっ、いい感じじゃない?」

「──ぁぁ」





何か、一気に雰囲気が明るくなった感じだ。





「ふふっ♪」

「───────」





那加の表情まで、明るく見える。

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