《MUMEI》

「日向ぁ、またクレープ食べたい」





夕食の後で、那加がそう言ったから──売店に行って来た。





那加は速攻でクレープを平らげて、やっと満腹になったみたいだった。





「また明日買ってね?」

「ぇ‥、ぁぁ」





──1時間後。






「──ふぁ〜‥」





那加、今度は眠くなってきたらしい。





「〜〜〜‥」

「寝るか?」

「まだいい」





どう見ても眠そうなのに、ベッドに入ろうとしない那加。





気持ち的には、まだ起きていたいらしい。

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