《MUMEI》 ‥結局、私は断る事が出来なかった。 私がいらないと言った時のこーちゃんが、あんまりがっかりしていたから。 「みかん」 「ぇ」 「子どもなんだからさ──もっとわがまま言ってもいいんだぜ?」 「‥じゃないよ」 「?」 「──子どもじゃないよっ」 「‥みかん‥?」 こーちゃんが、立ち止まる。 「子どもだろ?」 「私はまだ大人じゃない‥。けど‥まるっきり子どもな訳でもなくて‥」 「‥‥‥‥‥‥‥」 腕組みをして、こーちゃんは考え込む。 「──確かに微妙‥だよな──」 前へ |次へ |
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