《MUMEI》 . −−−−帰り道。 どうしようもない後悔が、胸を渦巻いた。 とんでもないことをしでかした、と思った。 目に浮かぶのは、 天草の泣き顔。 あんなふうに、泣くなんて、 想像もしていなかった………。 きっと、天草は、 もう、俺のことを見ない。 校門で見かけても、廊下ですれ違っても、 まるで、知り合うまえの頃みたいに、 無関心な瞳を、こちらへ向けようともしなくなる。 もう、二度と…………。 胸が、押し潰されるように苦しくなった。 …………これから、 一体、どうしたらいいのか、 わからずにいた−−−−。 . 前へ |次へ |
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