《MUMEI》 ──もう11時近くになっていたけど、私達はまだ部屋には戻らないでいた。 まだ、だいぶ花火が残っていたし──2人で色々な話をするのが楽しくて、すっかり時間を忘れていたんだ。 ──花火を見つめながら、ふと思う。 私は、こーちゃんにとってどんな存在なんだろう。 何の繋がりもなかった私を、拾って──ここまで育ててくれて。 私にとって君は、お兄ちゃんで──お父さんでもある。 そして‥好きな人。 ねぇ──君にとって、私は‥? 前へ |次へ |
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