《MUMEI》

「ありがとな、ひまの事」

「えへへ♪」





──素直に、喜んでいる。





いつも、お礼を言われると決まって照れていた那加が。





「? あたし何か変な事言った?」

「ぃゃ、全然‥」





でも何か、いつもと雰囲気が違うんだよな‥。





いつもの那加と、何か違うんだ。





たぶん、いい事なんだろうけど‥。





「ちょっとぉ、聞いてる?」

「ぁぁ、き‥聞いてる」





安心して──いいんだよな。





喜んで──いいんだよな。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫