《MUMEI》 . 受付を済ませて指定された個室に入り、オーダーしたドリンクが運ばれてから、 俺はアイコを抱きすくめた。 アイコに深いキスをしながら、また考える。 ……………そうだった。 俺は、こーいう男だった。 後腐れのない女の子とテキトーに遊んで、Hして、 面倒くさいことはキライだから、簡単な関係ばかりで。 でも、天草は違う。 俺とは『世界が違う』んだ。 最初から。 それを忘れて、 興味本意で近づいて、 あげく、傷つけて、 ホントに、 最低だな、俺は…………。 . 前へ |次へ |
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