《MUMEI》

「償わなければ。
俺にはその責任がある
死んだ父に代わる必要が。


復讐を考えているなら
堂々と来いよ。
逃げも隠れもしない。」
樹は心臓が張り裂けそうになる。この間みたいなリンチに耐えられる自信はなかった。殺意を持たれている手前、腰の引けたことは言えないという意地が働く、ハッタリに近い。



「お前、俺を分かってないよ。理解しようともしない。
考える力を使わない奴は本当に馬鹿だ。」


「……俺は何も知らないんだ。
あの日のことは。」


「嘘をつくな!

じゃあ、何故アヅサを知っている?」




「…………アヅサに会ったんだな。

死者への冒涜かもしれない。本当に申し訳ない。

歩道橋で、何か不快な思いをさせたかもしれないな。」


「俺は、お前を赦さないよ

死者だって?
本当に死んだと言い切れるか?
まだ聞こえる、苦しみの叫びが。


大塚の血に不名誉な死をと。」

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