《MUMEI》 パッ、と夜空に花が咲く。 「わぁっ──」 ──那加の歓声。 「綺麗ーっ♪」 花火みたいに、目がキラキラしている。 「日向っ、ほらっ、また上がった♪」 高すぎるこのテンションに負けそうだ。 「日向ちゃんと見てる?」 「‥ぁぁ‥」 そう答えたけど、視線は那加の方にばかり向いてしまう。 「ひなた? どこ見てるのよ」 「ハイッ‥スイマセン‥!」 「そんなに大音量で謝らなくていいから」 「スイマセン‥」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |