《MUMEI》

パッ、と夜空に花が咲く。





「わぁっ──」





──那加の歓声。





「綺麗ーっ♪」





花火みたいに、目がキラキラしている。





「日向っ、ほらっ、また上がった♪」





高すぎるこのテンションに負けそうだ。





「日向ちゃんと見てる?」

「‥ぁぁ‥」





そう答えたけど、視線は那加の方にばかり向いてしまう。





「ひなた? どこ見てるのよ」

「ハイッ‥スイマセン‥!」

「そんなに大音量で謝らなくていいから」

「スイマセン‥」

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