《MUMEI》

「──────‥」





何をしているんだろう、私‥。





独りで散歩なんかしたくないのに。





でも‥側にいるのが辛いんだ。





こーちゃんの側にいるのが辛い。





だから‥逃げているんだ。





‥このままだと‥壊れてしまいそうだから。





「‥‥‥‥‥‥‥」





眩しい青も、今はただ憂鬱にさせるだけ。





いつもなら、嬉しい気分になるはずなのに。





‥辛い。





「──蜜花ぁ!」

「ぇ」





顔を上げて‥気付いた。





「‥‥‥有‥里‥?」

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