《MUMEI》

駄目だ、離れない。





‥これが無意識だから恐い。





‥その内起きるだろうか‥?





たぶん起きないだろうな‥。





「──────‥」





那加が離れないとなると、どうにも動けない。





このまま寝るか‥?





窓さえ閉めておけば大丈夫だろう。





そう思って、窓を閉めようとしたら。





声がして‥思わず手を引っ込めた。





「‥那加‥?」

「〜〜〜‥ダメだってばぁ‥」





これも寝言‥らしい。





‥寝言だよな‥?

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