《MUMEI》

部屋に戻って来ると、こーちゃんがテーブルに突っ伏していた。





昼寝をしているんだと思って‥起こさないように、そうっと自分の場所に向かった。





そしてまた、写真を見つめていた。





「───────」






この虹を見る度に、思い出す。





──あの日の私を。





──あの日の君を。





──あの日の気持ちを。





ねぇ、こーちゃん?





君はまた──奇跡を起こしてくれるかな。





また、あの7色の光を──2人で見る事が出来るかな。

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