《MUMEI》 「ぁ‥」 やっぱり起こすべきだったか‥? 「『いいけど』って言ったじゃない。寝ちゃったのはあたしなんだから。ほーらぁ、そんな顔しないっ」 「ハイッ‥」 「宜しい♪」 パッと表情が切り替わる。 「じゃあお散歩行こっ♪」 グイッ、と那加が俺の手を掴んでを引っ張った。 今、朝5時半。 那加の散歩に、丁度いい時間だ。 「早く早く♪」 「ぅわっ‥」 かなり強引に引っ張られて、病院の外に出た。 前へ |次へ |
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