《MUMEI》 私にカメラを向ける時──いつだって、君は嬉しそうに笑っていた。 私の笑顔を撮る時は、特に。 「───────」 私は、笑っていなきゃ駄目なんだ。 こーちゃんの為にも‥笑顔にならなきゃ駄目なんだ。 こんな顔してちゃ──こーちゃんが悲しむ。 ──笑わなきゃ‥。 でも、笑おうとすればする程涙が溢れてきて‥結局‥泣き笑いになってしまった。 ボロボロと零れる雫が‥床に落ちて広がっていく‥。 前へ |次へ |
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