《MUMEI》

昼間はどって事ないのに、暗いってだけで‥何か出そうな感じがしてしまう。





怖くない、と思えばそれまでなんだろうけどな‥。





でも‥そうもいかない。





一度怖いと思うと‥なかなか抜け出せない。





那加みたいに堂々とはしていられない。





「‥‥‥?」





自販機を通り過ぎたのに、向こうが明るい。




「‥!!」





まさか‥。





本当にユーレイがいたりするのか‥?





「那加‥」

「何なら日向ここで待っててもいいけど?」

「行きマス‥!!」





独りで取り残される位なら‥付いて行った方がマシだ。

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