《MUMEI》
きっかけ
祐太と話すようになったきっかけは突然訪れた。


あの頃私は電車通勤で、帰りが遅いこともあり、しばしば仲間の先生に車で送ってもらっていた。

途中で食事をして帰ることがほとんどで、気が付くとその食事の場に祐太がいることが多くなっていた。

しかし、話すこともないし気まずいし。

正直、祐太が食事に参加するようになってからは、息苦しかった。


そんな日々を過ごしていたある日、いつも送ってくれている先生が今日は送れないと言い出した。

え?

まさか・・・。

そう、私は祐太の車で帰ることになったのだ。

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