《MUMEI》

気が付いたらベッドの上で‥那加が覗き込んでいた。





「もぉっ、ビックリさせるんだからぁ‥」

「スイ‥マセン‥」





あれ‥‥‥俺廊下で卒倒したんだよな‥?





何でベッドに‥。






「佳代子さんが運んでくれたの」

「佳代子‥さん‥?」





ポカンとしたら、





「あれ、ユーレイじゃなかったわよ?」





那加がそう言ったから‥思わず飛び起きた。





「ぇ、それ‥どういう‥」





ユーレイじゃなかったのか‥?

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