《MUMEI》

「──こーちゃんだ‥」

「?」

「───────」





こーちゃんは変わっていない。





優しい所も、強い所も、あどけない所も。





こーちゃんは、こーちゃんのままなんだ。





「ミツカ──どーした‥?」

「──ううん──」






知らない人が目の前にいて、分からない事だらけで。





そんな中で君は、また笑顔を見せてくれた。





本当に──強いんだね。





もし私が‥今の君と同じだったら。





私は‥毎日泣いていると思う。





笑う事なんか、簡単に忘れてしまうような気がする‥。

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