《MUMEI》

『おおっ!!』

俺は、突然目の前に
現れた男に目を奪わ
れた。


…なんか男前が来た
背が高ぇよ、いいな
ー、そんで、何なの
その身のこなしは…

桜の木に近寄り、ジ
ャンプする一連の動
作が…美しいのだ!


『はい、取れたよ』

ニッコリと俺に向け
られた笑顔が、また
綺麗だった。


『あーありがとう!
あの…君はここの生
徒?』


『そう、この春から
2年になるんだ』


『え、2年…何組?』


『確か、持ち上がり
クラスだから2組だ
よ。』


『俺のクラスじゃん
!!ヨロシクな!』

(さっき渡された資
料には2年2組の副
担任って書いてたか
ら)


『え?お前も?同じ
クラスなの?』


『おう!この春から
なっ』

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