《MUMEI》
漂流
父キムイと息子のナムイ(15才)は 今日も 夜明け前から唐竹の筏で 沖へ釣りに 出かけていた


その日の空はどんよりとした鉛色…

厚い雲が二人を重苦しく押さえつけ…今にも一暴れしそうな気配を漂わせていたが キムイには どうしても漁にでなければならない理由があった…


明日の日の出と共に 遠方の地より使者がやって来て穀物の神( ナゥム)海の神 (ラゥル)を 村で崇める 祭事の日だった…

その神聖な供え物の漁を族長頭である父キムイが村のシキタリにより 一人任せられていたのだ…



作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫