《MUMEI》

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もう一度、蒲生くんを見る。


彼は安らかな寝息を立てて、未だ夢の世界にいるようだ。





…………確かに、『仲良くなりたい!!』って思ってたけど。


けど!!





いきなし、仲良くなりすぎた!?





わたしは頭を抱える。必死に記憶を巻き戻した。


確か夕べは文化祭の打ち上げで、


クラスのみんなで、ファミレスで食事したあと、


二次会とか言って、カラオケになだれ込んで、


チョーシこいた誰かがふざけてお酒をオーダーして、


奇跡的に蒲生くんの隣に座れたわたしは、異常にテンション上がってたから、


次から次へとお酒を飲んで…………。


それから、





…………それから??





記憶がなかった。





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