《MUMEI》
*続き*
俺は鞄を一度教室に置こうと思って下駄箱に向かっていた足を止めた





あの子が桜の木の下でまた寝ていたからだ





俺がいる場所から木の下を見るといつもだったら誰だか分からない





けど、あの子だけは直ぐに分かった





俺、すげぇー
なんて思いながら、ゆっくり足を進めた





だんだん木の下に近づくにつれ苺の香りが風と一緒に吹いてきた





あの時と同じ香り





って俺は変態か
なんて思いつつその子の横を静かに通り過ぎた時




「あのっ!!」




と後ろから声がしたので振り返るとさっきまで寝ていたはずのその子が立って俺を見ていた





ドキッドキッ





やっべぇ………
目にすげぇー力持ってるな。見つめられたら動けなくなるとか………


俺どんだけだよ。




頑張れ俺。
平常心平常心平常心




「どうしたの〜!?」




いつもみたいに軽い口調で答えた





「昨日は有難うございました。」


「ん〜!?俺何かしてあげたかなぁ??」




そっ俺にはお礼を言われる覚えがなかった

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