《MUMEI》 私は‥何も言い返せなかった。 それがこーちゃんの素直な気持ちなら、こーちゃんが本当にそれでいいと思うなら、私は受けとめなきゃいけない。 「‥分かった‥。ごめんね、怒ったりして‥」 「謝まんなって」 「私‥こーちゃんのこと傷付けて‥」 「ミツカ」 「っ‥」 「撮るぞー?」 「‥ぇ」 目の前に、カメラ。 「こー‥ちゃん‥? ‥ゎっ‥こーちゃん待って」 慌てて、顔を隠す。 それでもこーちゃんがしつこいから、つい笑っていた。 「よーし、やっと笑った♪」 「ぇ──」 私を笑わせる為に──わざと‥? 「ぁ‥」 辺りが明るくなっている。 空が──泣き止んでいる。 「おーっ、雨止んだなぁ!」 前へ |次へ |
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