《MUMEI》
8章 意外な事
約束通り、俺達は朝食が終わるとすぐに宿題を始めた。





「日向、そこっ」

「?」

「今の書き順違ってる」

「ぇ」

「そこは後。こっちが先なの」

「ど‥どうも‥」





──そうだ。





那加は国語が得意なんだった。





「ボケッとしない。今日中に終わらないよ?」

「ハイ‥!!」





分かってマス‥。





「だから違うってばぁ、それは後」

「ぅあっ‥スイマセン‥」





──何だか、那加が先生みたいだ。

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