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《MUMEI》 「蜜花ちゃん、晃君の事になると必死だもの」 「‥ぇ、それは‥」 ただ‥こーちゃんの為に何か役に立てたらって。 『自慢の妹』なんかじゃ‥。 「じゃ、あたし達そろそろ帰ろっかな──、ね、香坂さん」 「そうね──」 「ぇ‥もう帰っちゃうんですか‥？」 「また来るからさ♪」 「うん‥‥‥」 「大丈夫だよっ、蜜花」 「うん──」 ──大丈夫。 きっと、大丈夫。 「───────」 今度は、私が奇跡を起こすから。 あの日、君が起こしたみたいに──。 前へ |次へ |
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