《MUMEI》
恋バナ
しんみりした空気の中、麺をすする音だけがやけに大きく聞こえた。


「そういえば、お前も残りわずかだけど、まだ決まらないのか?」

「美鈴とくるみの事?」

「それ以外、何がある」

「無いけど」


(双子は食べ終わるタイミングも一緒なんだな)


同時に一番に食べ終わった頼と厳は、話題を変えた。


「ちゃんと決めなさいよ」


次に食べ終わった志貴は厳を茶化したが


「志貴こそ」

「は?」

「「拓磨 生殺し」」


頼と厳に、同時に反撃された。


「ちゃんと考えてるわよ」

「「なのに祐也にキス?」」

「いちいちハモらないでよ。あれは、諦める為の印。

拓磨にもちゃんと言った」


(言ったのか…)


「納得、…したの?」


四番目に食べ終えた希先輩が、恐る恐る確認すると


「してなくても関係無い。まだ彼氏じゃないし」

「まだ?」×4


柊以外の四人がハモッた。

「いいじゃない!私は期限無いんだから!

それより厳よ厳」


志貴は真っ赤になって厳を指差し、それ以上質問には答えなかった。


そして、厳は…


やっぱりまだ決まらないままだった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫