《MUMEI》
1
ママが再婚した相手がすごいお金持ちで、私は全寮制のとんでもないお嬢様学校に編入させられてしまった。
今まで通っていた公立高校、気に入ってたのに。まだ半年も通ってないのに。
でもせっかくママが幸せになったんだから、文句を言ってはいけない。
新しいパパの恥にならないように、この学校で頑張らなきゃ。
って、絶対無理だ。
言葉づかいとか、食事の仕方とか、たちふまいとかが、もうド庶民の自分とは全然違う。
みんなきれいで上品で、生まれついてのお嬢様なんだもん。
「玲子さん、どうなさったの。お口にあわないかしら?」
「いえ、とても、美味しいんですけど、食欲がなくて」
かろうじてそう返答して笑顔を見せてみる。
食事なんて喉を通らない。
声をかけてきたのは寮で同室になる吉岡先輩。
こんなに美人な先輩と寝起きを共にするなんて、毎日がきっと拷問だ。
気の休まる暇がなさそう。
お腹がすいてるのに緊張して食べられない。
このままどこかに消えてしまいたい。

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