《MUMEI》

「──何書いてんの?」


「『愛の手紙』──きゃはっ♪」


「ぅゎ‥ダッサ‥てか無駄にテンション高過ぎ」


「なッ‥」


洵だって、この愛が籠った手紙を読めばきっと‥!


「へぇ〜、『親愛なる洵様──』」


「わあああっ!? ちょっ、声に出して読まないで!!」


隣り洵の家なんデスけどっ‥!!


聞こえてたらヤバいんデスけどぉっ‥!!


「ほんとにこれ渡すの‥?」


「もち♪」


「‥アタシなら引くなぁ、かなり」


「ゎ‥分かんないじゃんっ、洵は違うかも知れないじゃん」


そうだよ、うんっ。


幼馴染みだもんっ♪

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