《MUMEI》
相変わらず理解できない忍
「あの子供ならどうだ」

「はぁ!?」


未だにしつこく検査を続ける忍を、俺は思わず睨んでしまった。


「随分、気に入っていただろう」

「そんな想像できるか」


本当は、普通なら『小学生だから』と言うところだが


旦那様の事があるから、俺はそれ以上何も言わず、忍を突き放した。


「別に、今のあの子供を想像しなくても、将来を想像すればいいだろう」

「そんな想像力は無い。それに、あの子が忍みたいに俺に触るところなんて想像できないし

したくもない」


そんな事をしたら、あのキラキラした目を


笑顔を


罪悪感からまともに見れなくなる。


(そんなの、嫌だ)


俺は服を着ながらそう思った。


「そうか」

「そうだよ」

「なら、やり方を変えるか」

「…?」

「お前はいきなり深い世界から入ったから、今度はままごとから入った方がいいかもしれないしな」

「何の話だ?」

「こっちの話だ。さて、俺はトイレに行ってから帰る。しばらくは来れないからな」

「あ、あぁ」


その日、いつも通り自分の下半身の処理を終えた忍は、何事もなかったように帰っていった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫