《MUMEI》 コスプレ合唱コンクール文化祭最終日。 校内合唱コンクール (というか、コスプレ合唱コンクールだよな、これ) 教室に入ると 全員が動物の耳を付けていた。 (今日は着ぐるみはいいんだな) あのサウナスーツを着る人間がいなくて良かったと思った。 今日の気温は、朝の段階で三十度近かったから。 「おはよう、祐也! はいこれ!」 「…これ?」 「これ!」 「何で? 何で、また… 三狼?」 志貴が持ってきたのは、昨日お別れしたはずの三狼の衣装だった。 「だって私見てないし!」 「そんな理由か…」 緑川の言葉に、俺が肩を落としていると 「「諦めろ、祐也…」」 何故か、一狼コスプレの真司と 二狼コスプレの守がいた。 「お、お前等…」 (似合い過ぎだ…) 「これで一位はばっちりね!」 「ね!」 はしゃぐ、緑川と志貴 と、他の同級生 訂正 「俺が三狼やるって言ったなに…」 拓磨以外の同級生は、盛り上がっていた。 「そんなに三狼やりたいなら代わってやるよ」 そんな俺の意見は全く通らなかった。 そして、俺達のクラスは一位になった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |