《MUMEI》

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研究がそれを突き止める頃には、動植物は意思を持ち、凶暴化はますます進んでいた。
いつしかそれらが"妖魔"と呼ばれるようになったのだ。


四天使を目覚めさせるには、特別な力と強い精神力が必要不可欠。

しかしその"特別な力"を持つ者が、いつ生まれ落ちるか知れない。
またその者を守るに相応しい守護者がいなければ、旅立ったとしても妖魔たちの餌食となるのがオチ…



これまで何人もが命を落としている。


ジンやリツたち守校生はその守護者候補生として、幼い頃に守校へ集められたのだ。


守校へ来た者は、守護者を目指すべく日々努力している。

術を

技を

力を


何より心を鍛え、
フルアから守護者としての指名が来るのを待つ。

そして成人しても守護者に選ばれなかった守校の者は、十五年間分の架空の記憶を与えられ、守校から追放される…彼らも犠牲者なのだ。

そして

現在から五十年前三人の候補生が旅立って以来、守校から守護者は生まれていない。


ちなみに守校での"休学"は、守校を囲む結界の外に出されることを指す。

平たく言えば妖魔の温床に放り出されるのだ。

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