《MUMEI》 噂のひと. その様子を眺めていたレミが、やれやれといったふうにため息をつく。 「今日のオンナは、後輩か??取っ替え引っ替え忙しーヤツぅ……」 レミのぼやきを耳にしながら、わたしは瞬く。 …………蒲生くんは、 モテるのにも関わらず特定の彼女をつくらないで、 いつも、違う女の子を連れていて、 校内の可愛いコには、見境なく手を出しているとかいないとか。 1年の頃から、そーいったオンナにまつわる噂が絶えない。 蒲生くんは明るい笑い声をあげながら、女の子と一緒に校舎の中へ消えて行った。 ぼんやりとしていると、レミがつづけた。 「まー見た目カッコイイし、爽やかだし、モテるのもわかるけどさぁ………」 わたしはまた晴れ渡った空を眺めて、そうだね…と呟いた。 . 前へ |次へ |
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