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《MUMEI》 「──ツカ」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「ミツカ」 「──ぇっ」 「おービクッた‥やっと気付いた──」 「ぁ‥‥‥ごめんっ‥」 「どーした‥？」 言いながら、こーちゃんが私のおでこに触る。 ──熱い。 ──君の手が。 「具合悪かったら無理すんなよ？」 「大丈夫──大丈夫だから、心配しないで──」 心配をかけたくなくて、ごまかすのに必死だった。 火照っている理由が、こーちゃんにあるなんて言えるはずなくて。 とにかく、 『大丈夫──』 そうしつこい位に言い続けていた。 前へ |次へ |
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