《MUMEI》 そう‥約束。 約束をした。 2人で──指切りをしたんだ。 絶対思い出すって──こーちゃんは言ってくれた。 だけど‥それでこーちゃんが辛くなるなら‥私は忘れられていた方がいい。 無理に私を思い出せなくてもいいんだ。 もし出来るならでいい。 私を‥。 ──『蜜花』を。 「‥っ?」 こーちゃんの中で‥私は『蜜花』だったのかな‥。 こーちゃんはずっと‥私を『みかん』って呼んでいた。 「──よっ」 「‥!?」 急に肩を叩かれて、私はビックリした。 前へ |次へ |
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