《MUMEI》

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わたしは半ば呆れ、ため息をひとつつくと、クラスのみんなに向けて大声で言った。


「皆さん、ストーカーで〜す!助けて下さ〜い!」


わたしの台詞に、蒲生くんが慌てる。


「やめろよ、バカ!!誤解されるだろーがッ!!」


わたしは半眼で彼を睨み、答える。


「ストーカー宣言しといて、な〜にが誤解よ」


フンと鼻を鳴らしそっぽを向いた。蒲生くんは「かわいくねー!」と口では言いながらも、顔は笑っていた。


その笑顔を目の当たりにして、


再確認する。





…………わたし、



やっぱり、蒲生くんのこと、



好きだなぁ………。





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