《MUMEI》

「ご馳走さまっした♪」





こーちゃんは、3分も経たない内に食べ終わっていた。





「ん、ミツカあんまり食ってねーけど──」

「無理しなくていいわよ? 蜜花ちゃん」

「大丈夫です、食べます──」





食欲がない訳じゃない。





だけど──‥なかなか減らない。





「‥‥‥‥‥‥‥」





まだ、熱い。





こーちゃんに握られた左手が。





火傷をした時なんかとは、比べ物にならない位。





あの時‥どうしてこーちゃんは私の手を握ったんだろう。





あの時‥どうしてこーちゃんは私の手を握ったんだろう。





どうして‥。

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