《MUMEI》

「クロ、


恭介、


お前らの人生だし、


1回しかない人生だし、


学校辞めるってのも1つの選択だと思うよ?


けどさ?


俺たちに何も言わないでってのは…


さすがに冷たくない?」


「…」
「…」









「ごめん…」
「ごめん…」









2人を呼び寄せたクラスメートが言った言葉は、


彼らの本心だった。


何も…


何も言わずに辞めたクロと、


恭介と、


このまま別れるのは嫌だった。


それは2人のことが、


本当に好きだったから。


この試合を見に来たのは、


もちろん2人を応援したかったから。


しかし、


本当は…

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