《MUMEI》 「…」 「…」 クロと恭介は、 口を開けたまま固まっていた。 再び顔を見合わせた。 「ぷ…」 「くはははは!! お前ら超バカ!! 何だよ中退証書って!!」 「いんだよ。 お前らの中途半端な態度を俺たちなりに表彰してやってんだから。」 「表彰する意味がわかんないんだけど。」 「うるせ!! 許した訳じゃね〜んだから調子乗んな!!」 「…悪いな。」 「いや… お前らがマジでプロになって、 有名になった時にサインでも書いてくれたら許してやるよ。」 「はは… 許してもらえるか不確定なんだ…」 「不確定? 不確定なのに辞めたわけ?」 「…」 「…」 クロと恭介は、 三度顔を見合わせる。 しかし今度は、 「ふん。」 笑顔で… 「い〜や。」 前へ |次へ |
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