《MUMEI》 オンナの怖さ. そんなある日の、放課後に。 わたしは違うクラスの数人の女子たちに呼び出され、体育館の裏に呼び出された。 …………もしかして、これは。 嫌な予感がした。 女子たちはわたしを取り囲むようにして、立ちはだかる。 そのうちのひとりが、言った。 「最近、蒲生くんと仲良いよね?」 固い声だった。明らかに怒っている。 わたしがやっとのことで頷くと、彼女は続けて尋ねてきた。 「まさか、付き合ってるの?」 わたしは首を横に振る。 「付き合ってないけど…」 「じゃ、なんなの?」 すかさず切り返した彼女の顔を、恐る恐る見上げる。 . 前へ |次へ |
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