《MUMEI》 「ぇ‥‥‥?」 一瞬、何が起きたのか分からなかった。 目の前がチカッと光って、こーちゃんが笑っていて。 それが、写真を撮られたんだって気付くまでに──ちょっと時間がかかってしまった。 「───────」 ──だいぶ遠くまで来たような気がし始めた頃。 「おっ──」 こーちゃんが、声を上げた。 「あっち何か咲いてんなぁ──」 「ぇ‥」 「っし、行こーぜっ?」 ──無邪気な笑顔。 私はつい、見とれてしまっていた。 「おーい‥?」 「ぁ‥‥‥うんっ、行こっか、じゃあ──」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |