《MUMEI》

──花の間を掻き分けて、こーちゃんの所に向かった。





そうしたらこーちゃんは、ちょっと屈んで葉っぱの裏を指差した。





「ここっ、ほら──」

「‥?」





──覗いてみる。





「‥ぁっ」





テントウ虫──。





「ナナホシテントウ──」





見つめていると、こーちゃんが私の肩に腕を回して、





「なっ、可愛いだろコイツ♪」





笑って、嬉しそうに言った。





勿論、シャッターを切るのも忘れなかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫