《MUMEI》

「──こーちゃん」

「?」

「こーちゃんって、向日葵みたいだね」

「俺‥?」

「上向いて──挫けないで──笑ってて──」

「そー‥か? 俺だって──下向く時あるぜ?」

「──それはたまにだよ、ほんとに──」





──だから君は、向日葵みたい。





それは君が──太陽に似ているからなのかも知れないね。





眩しくて、あったかくて──元気で、明るくて。





そんな君に、ときめいてしまう。





「──っ?」





繋いだ手を、ギュッと握り返された。

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