《MUMEI》 「俺が咲かせてやるよ、お前の事──」 「──こーちゃん‥が‥?」 私を‥‥‥咲かせてくれる‥? 君が‥私を──。 「──大人になるって簡単じゃねーけどさ、お前は──俺が咲かせるから」 「───────」 何だか‥涙が出そうで。 私は、こーちゃんに気付かれないようにと思って俯いた。 ありがと、こーちゃん。 やっぱり──君は向日葵みたい。 ──本当だよ。 本当に君は、向日葵みたいなんだ。 ほら──その笑顔。 私の隣りで咲いた──大きな、向日葵の花。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |