《MUMEI》

「ありがとうございました
!!」
「ありがとうございました
!!」


















「お疲れ〜。」


「悪いないつもいつも。」


「ん〜ん!!


あたしにできることなら何でも言って!!


あたしだって赤高ハンド部のOGなんだから!!」



















今日も、


美紀がハンドボールプログラムで見つけてくれたチームとの試合。


結果は勝利。


まずまずの仕上がりだ。


これなら今週末にある市内リーグでも上を目指せるな。



















「ふ〜ん…」


「何だよヤマ?」


「いや、
強くなったな…って。」


「ふふん。
コーチがいいからね。」


「はいはい。」


安本さんが挨拶をしている間に、


皆は着替えを済ませた。


安本さんはこの試合のことを学校には報告していないらしい。


そりゃそうだ。


現在21時。


実績の少ないハンド部がこんな時間まで練習してることなんか学校が認めるわけないもん。

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