《MUMEI》 「おはよう──」 「おっ──早くね?」 「ちょっとだけ、ね。ぁ‥写真──撮ってたんだ」 「おうっ、結構綺麗だぜ? ほらっ」 こーちゃんが指差した先には、朝焼け。 ──綺麗。 でも‥。 私は、隣りばかり見てしまう。 キラキラ輝く、サファイア色。 風に揺れる、キャラメル色。 ──ずっと──見つめていられたら。 君の事を、見つめていられたら。 どんなに、幸せだろう──。 こーちゃん──私ね‥? 君の事──大好きなんだ。 この想い、伝えたら──君は受け止めてくれる‥? 前へ |次へ |
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