《MUMEI》
初日からトラブル発生2
タッタッタッタッ


負けないで、も、うーすこし、さ、いーごまで、走りぬーけてー


「ねぇ」


タッタッタッタッ


さくらー ふぶーきのー〇ライーの空は〜


「ねぇってば」


ピタッ!


「やっと着いた〜!」

「無視すんなよ、このヤロー!」

「…ん?」


でっけー校門にやっと辿り着いた俺は、そこで初めて


隣を見た


そこには


見覚えのある、真っ赤なリムジンと


珍しく、真っ赤な顔をした、見覚えのあるイケメンがいた


「ん〜?」


どっからどう見ても…そうなんだけど


「何? 僕に見とれ…」

「何でダイヤのクイーンがここにいんだ… よ!?」


疑問をそのまま口にすると


クイーンのいた助手席ではなく


後部座席のドアが突然開き

「うお!」


中に引きずり込まれた


…ふかふか


頭からダイブしたのに、高級ソファーのおかげで助かった


しっかし広いな、リムジン


あれ? でも、ダイヤのリムジンて


…女禁止じゃなかった、…け?


首を傾げながら、とりあえず姿勢を正してシートに座った

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