《MUMEI》

「結加さん──」





久し振りだ、凄く‥。





そうか‥夏休みだから──。





「来てくれたんですね──」






コクッ、と結加さんが頷いた。





やっと仕事が落ち着いて‥。──ごめんね、日向君に任せっきりで‥」



「いえっ、俺は──」





那加が回復してきたのは、戸田先生達のお陰だ。





「那加に──会ってもいいかな」

「──ハイッ」





那加、きっと喜ぶだろうな──。





「那加、結加さん来‥、!?」

「時間切れ♪」

「那加‥あの──‥」


「何?」

「結加さん来てる」

「ぇ」





那加が、固まった。

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